昨年、「21_21 DESIGN SIGHT」という美術館で「素材」をテーマにした「Material, or」展覧会を見ました。この展覧会では、暮らしの中にあるものが、材料によってもたらされる変化を、細かな視点から観察しています。美術館の建築デザインは安藤忠雄が手掛け、三宅一生の「一枚の布」をモチーフにしています。このコンセプトは今回の展覧会のテーマとも重なっています。
「工業製品を自然の一員にする」というコンセプトは私に大きな感銘を与えました。デザインと環境、デザインと人、デザインと生活など、さまざまなことを考えさせられました。普段、私たちは工業製品の実用性だけに目を向けていますが、実は工業製品もまた世界を探求するためのメーディアであることに気づいていないのです。
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